採光の為の窓、暮らしを豊かにする為の窓
敷地北側に接する道路は幅員10m以上と広く、大きな街路樹あるので心落ち着く環境であるが
車の往来もあり少々騒がしい印象もある。
また、南側には住宅や集合住宅が立ち並び、明るさは降り込むが暮らしを開くには少々人の目が気になった。
クライアントの要望の中に、将来お店を開くことが出来るよう店舗スペースを確保したいということがあったので、
1階は店舗スペースとして独立させ、2・3階に住宅スペースを配置した。
地盤レベルと切り離された住宅スペースには車の喧騒もなく、北側に見えるのは街路樹の借景である。
また、屋上につながる塔屋部分は南側に面しており、そこに大きめの窓を設けることにより、
塔屋からの光が吹抜けを介して2階まで差し込む。
必要な場所に必要な窓を設けることで暮らしを仕立て、段差を設けたり天井の高さを変えることで空間を仕切り、
それぞれの居場所に空間の特徴を与えることができた。
今回の住宅について、仕上げの大部分はクライアントにも参加頂いた。
夏の暑い時期の施工であったので、楽しいことばかりではなく大変な事もあったが、
工事中から少しずつ”自分の家”として愛着を深めてもらうことで、
お家が少しずつクライアントのお家として成長していく様を見れたのは私にとっても感慨深いものがあった。
吉本脩佑建築設計事務所
筬島建築構造設計事務所
もくれん製作所
所在地
用途
構造種別
敷地面積
建築面積
延床面積
神奈川県横浜市青葉区
店舗併用住宅
木造3階建
86.16㎡
53.37㎡
129.90㎡